建築小僧の建築ライフ

現役の建築構造設計者のブログです。建築や設計の事だけでなく、建築学生の役立ち情報や就活・転職に関する事を書いていきます。

建築構造設計職に就職するポイントは何?就活はどんな感じ?

こんにちは、建築小僧(@kenchiku_kozou)です。

 

建築設計職に就職したいけど、いつどんなものを提出するのか、提出したら次は何があるのか、SPI試験はいつ受けるのかなど、就活の疑問は尽きないですよね?

 

そこで今回は、建築構造設計の就職活動をする上で、準備するものや就活の流れなどについて、紹介したいと思います。

また、最近は就活開始が後ろ倒しになっている影響で、インターンが実質的な選考になる場合もあるので、その辺りについても紹介したいと思います。

 

就活のスケジュール感

僕が就活した時は、12月に説明会開始、4月に内々定が出るというスケジュール感で、就活時期が後ろ倒しされている途中の世代でした。

就活の内容自体は大きな変化はないので、時期がスライドしただけと考えてください。

 

まず、一般的な就活の流れは、こんな感じです。

(3月初〜中)説明会に参加

(3月中〜末)エントリーシートを提出

(4月初〜中)書類選考・SPI試験

(4月中〜)何回か面接

(5月末)最終面接(役員面接)

(6月以降)内々定

 

この流れは、一般的で良くある流れなので、これから就活する方も見た事があるかもしれません。建築構造設計職も流れは同じで、ただ採用人数が少ないと言うだけです。(だから大変なのですが笑)

 

就活では段階ごとに何をするの?ポイントは何?

会社説明会

その名の通り企業の説明会です。就活の全てはここから始まります。基本的には企業の採用担当者が、事業内容・会社の風土・採用情報などを説明してくれます。

最後に「何か質問がある方はいますか?」と必ず聞かれるので、所属・氏名を名乗ってから質問しましょう。もし、複数回目の説明会でも必ず質問した方が良いです。

質問していると、いつしか採用担当者が顔を覚えてくれます。この採用担当者は、今後面接官となる可能性が高いので、顔を覚えてもらうと今後有利に進みやすいです。

ただし、説明会の場で質問を見つけようとしても、なかなか見つかるものではないので、事前に予習して予め質問を準備してから説明会に望む事をおすすめします。

また、説明会は質問をするかだけではなく、素行もチェックされる場合が多いです。説明会会場の近くになったら、説明会が始まっていると思って行動しましょう。

ちなみに、僕は最寄り駅を降りたら、説明会が始まっていると思って行動していました。説明会の後も会場の近くで携帯を弄っているのではなく、速やかに退散しましょう。

 

エントリーシート

説明会が終わったら、次はエントリーシートの提出です。エントリーシートを提出して初めて採用の土俵に上がれます。

エントリーシートは、紙に手書きするタイプとエクセルなどで入力するタイプの2種類があります。手書きするタイプだった場合は、必ずと行って良い程書き損じをすると思いますが、書き損じたら諦めて、新しい紙に初めから書き直しましょう。

エントリーシートで問われる内容は、志望動機・自己PR・今までで1番頑張った事などが一般的です。

院卒の場合は、頑張った事を研究として、研究に付随する能力を自己PRで攻めるのが良いと思います。例えば、自己PRを継続力として、毎日コツコツ研究して結果を出せましたといった感じです。

学部卒の場合は成績の良さに加え、何か優れた部分を合わせて攻めましょう。
エントリーシートを書き上げたら、自分の他に2~3人の人に読んでもらい、文章のつながりがおかしくないか、論理的でない部分がないか、誤字脱字がないかなどを確認してもらいましょう。

 

また、エントリーシートの提出と同時に成績証明書の提出を求められます。 

会社によっては、構造力学の成績が悪かったり、全ての構造科目を履修していなかったり、特定の科目の成績が悪いと、それだけで不採用になる場合があるので、構造科目の成績は少しでも良くできるように頑張りましょう。

 

最後に、エントリーシートを提出する前に、必ずコピーを取っておきましょう。面接ではエントリーシートを元に質問されるので、面接の直前に見直して頭に入れておく事が必要になります。

 

書類選考・SPI試験

エントリーシートを提出したら、書類選考・SPI試験です。

書類選考は、提出したエントリーシートと成績証明書で行われます。

SPI試験は、WEBで行われる場合とテストセンターで行われる場合があります。

WEBで行われる場合は、1人で受けずに複数人で協力して受ける事をおすすめします。どうせ1人で解いている人なんかいません。

テストセンターで行われる場合は、慣れが必要です。そのため、志望度が低く、スケジュールが早い企業の試験を利用して場数を踏みましょう。

また、SPI試験は最低でも1ヶ月は勉強しましょう。問題自体は時間を掛ければ必ず解ける問題なのですが、制限時間があるのでスムーズに解くためには反復練習が必要です。

 

面接・ポートフォリオ

面接

書類選考・SPI試験を通過したら、今度は面接です。

面接では、グループ面接と個人面接があります。グループ面接は採用担当者1人 対 学生複数で行われる面接で、個人面接は採用担当者と1対1で行う面接です。一次面接はグループ面接の企業が多いですが、二次・三次と進むと個人面接になります。

面接では、エントリーシートやSPIテストの結果から質問をされるので、論理的に答えていきましょう。

意外と多くの人ができていないのが、相手の顔を見て受け答えする事です。面接の時に顔を背けてしまうと、やましい事があるのでは?と悪い印象を与えてしまうので、必ず相手の顔を見て受け答えをしましょう

また、「最近読んだ本は何?」といったイレギュラーな質問がされる場合もあります。

このような質問は、ネットで調べればある程度出てくるので、予め調べておいてある程度の対策をしておきましょう。

 

ポートフォリオ

次にポートフォリオについてのプレゼンです。

ポートフォリオは事前に提出する場合と面接時に持ち込む場合があります。

ポートフォリオのプレゼンをする際に、提出したポートフォリオはあくまでも「手元の資料」と考えましょう。つまり、発表用のパワーポイントや資料を別で用意するという事です。これを用意する労力は大きいのですが、これをするだけで発表の伝わり方が大違いです。

 

最終面接(役員面接)

最終面接は、入社の意思確認だけの場合が多いです。しかし、最終面接で落とされる場合もあるので、油断せずに望みましょう。

基本的に質問される事は、今までと同じでエントリーシートやSPI試験についてです。 

ポートフォリオの説明用資料は必ず持っていきましょう。

ここを乗り切れば、晴れて内々定を獲得できます。 

 

実は、これ以外にも選考があるのを知っていますか?

仮にあなたが会社の採用担当者になった気持ちで考えてください。

会社としては、少しでも優秀な人材が欲しいですよね?

でも、説明会の開始時期や内々定を出せる時期は、経団連で決められているし…

となったときに、選考として利用されるのがインターンや会社のイベントです。

 

インターンや会社のイベントに参加している時点で、参加学生は会社に興味を持っています。

興味を持っている学生をインターンでこっそりと選考して、優秀な学生を選別したら、後日面談と言う名の面接(面接をするとルールから逸脱するので、あくまで面談です)をして、内々定が出る場合があります。

 

そのため、インターンや会社のイベントがあれば必ず参加しましょう

裏採用まで至らなくても、評価がマイナスになることはありません。

 

まとめ

建築構造設計の 就活についてまとめてみました。

構造設計でも一般的な就活と同じ就活をすれば良いんですね。

 

ただし、成績など過ぎてしまった事で悩んでも仕方ないので、その分を他の何かで補う事を考えましょう。

僕は、構造力学がちょっと残念だったので、その分ポートフォリオの発表を頑張って内定をもらいました。

(もちろん書類選考で落ちた会社もありますよ笑)

 

おすすめのポートフォリオの発表の仕方は改めて紹介したいと思います。