建築小僧の建築ライフ

現役の建築構造設計者のブログです。建築や設計の事だけでなく、建築学生の役立ち情報や就活・転職に関する事を書いていきます。

多忙な建築学生が奨学金を利用すべき理由4選!給付型と貸与型の特徴や違いなどについて詳しく紹介!

こんにちは、建築小僧(@kenchiku_kozou)です。

 

建築学生は、かなり多忙な学生生活を送っていると思います。

建築設計に実験レポート、座学レポートに加えて、構造力学や建築史、法規、建築計画などとまともに勉強していると、バイトをしている時間なんてないのが実情ではないでしょうか?

しかも、建築設計を頑張ろうと思うと、膨大な模型材料費が必要になってしまいます。

このようにバイトをする時間がないのに、お金が必要な場合におすすめなのが奨学金です。

 

そこで今回は、建築学生が奨学金を利用すべき理由と利用できる奨学金について紹介します。また、奨学金を申請するポイントについても紹介します。

 

そもそも奨学金って何?

奨学金について、wikipediaを調べてみると以下のように書かれています。

奨学金(しょうがくきん)とは、奨学制度に基づき学生を援助するために貸与または給付されるお金、またはその制度。

参考:奨学金 - Wikipedia

日本で奨学金と言うと、制度自体の事を指す場合が多いですが、要は「入学金や授業料、学校へ通うための色々な費用を支給してもらえる制度」の事です。今は大学生の2人に1人使っていると言われるほど、メジャーな制度です。

 

この奨学金制度には、卒業後に返還不要な「給付型奨学金」と、返還しなければいけない「貸与型奨学金」があります。

ここからは、これらの奨学金の特徴や違いを見ていきましょう。

 

給付型の特徴

返還義務   :なし

奨学金の数  :少ない

家庭の経済状況:審査あり

取得難易度  :高

給付型奨学金のメリットは、何と言っても返還が不要な事です。

ただし、返還義務がない給付型奨学金奨学金の数が少なく、家庭の経済状況の審査もあり、取得難易度は高い傾向にあります。

 

貸与型の特徴

返還義務   :あり

奨学金の数  :多い

家庭の経済状況:多少の審査あり

取得難易度  :低

貸与奨学金のメリットは、取得難易度が低い事です。

貸与奨学金には、利息がつかない第1種と利息がつく第2種がありますが、第2種であれば比較的簡単に支給されます。

ただし、第2種の返還金には利息も含まれるので、出来るだけ第1種を利用するようにして、必要金額に足りない分だけ第2種を併用するのがおすすめです。必要金額全てを第2種で借りてしまうと、併用した場合と比べて、利息分の数十万円を余分に返還しなければいけなくなるからです。

補足すると、特定の実績を残せば奨学金の返還が免除される場合もあるので、支給金額や採用条件だけでなく、返還についても調べてから利用を考えましょう。

 

結局、どの奨学金が良いの?

奨学金日本学生支援機構のものが有名ですが、大学や企業、地方公共団体などが運営しているものもあります。また、条件が難しいですが、返済不要な給付型奨学金もあるので、上手く利用できれば、必ず学業の助けになります。

僕のおすすめの奨学金は、大学ごとに募集している奨学金です。一般的な大学生は、親に学費と生活費を払ってもらっているので、奨学金を貰う発想がなく、ライバルが極端に少ないです。正直、ある程度の成績さえ取れていれば、簡単に奨学金を貰えます。

大学の奨学金は学生課で確認できるので、一度覗いてみてはいかがでしょうか?

 

多忙な建築学生が奨学金を利用すべき理由4選

さて、前提が長くなりましたが、ここからが本題です。

多忙な建築学生が奨学金を利用すべき理由を紹介します!

 

経済的な理由で進学を断念しなくていい

意匠系や構造系の学生は、より専門的な知識や能力を得るために、大学院への進学を考えます。しかし、弟や妹の学費確保などの経済的な理由で進学を諦めている場合が多いです。このような場合でも奨学金を利用すれば、大学院への進学が可能となります。

 

自由な時間が増える

今までバイトに使っていた時間がごっそりと自由時間になります。自由時間には勉学に励んだり、サークル活動をしたりと有意義な時間を増やす事ができます。

 

給付型を狙った結果、好成績になる

給付型を狙うなら好成績である必要があるため、必然的に好成績となります。好成績を取っておくと、就活や研究室配属、大学院進学で有利になるので、一石二鳥です。

 

実績を残せば返還免除になる

やはり奨学金の1番のメリットは、実績を残せば返還免除になる事です。

僕は大学院の2年間で奨学金を利用しましたが、運良く数本の論文を投稿できたので、返還は全額免除となりました。

このように、支給期間中に実績さえ残せば、返還免除となる事が、僕が奨学金をおすすめする最大の理由です。

 

まとめ

最近のニュースでは、返済に苦しむ若者や保証人となった親の老後破産などマイナス面ばかりが報道されがちですが、奨学金は上手く使えば必ず有意義なものとなります。

また、支給期間中に実績を残せば、返還免除になるので、特に大学院でガッツリ研究したいという人は、奨学金の利用を検討してみてはいかがでしょうか。